サステナブルデザイン行動宣言

2008年12月9日

第3回サステナブルデザイン国際会議2008 "Destination 2024"

サステナブルデザイン行動宣言を発表し、参加者署名により採択されました。

 サステナブルな社会

われわれはサステナブルな社会の実現を、あらゆるデザイン活動にとっての共通の目的と定める。
サステナブルな社会とは、われわれが今後何世代にもわたって安寧のうちに暮らしてゆくための、安定した基盤を持った社会である。
その基盤とは、地球規模での自然環境の保全、一人ひとりの暮らしを中心に置いた公平で柔軟な社会制度、多様な価値観を認め合い共存する豊かな文化、競争より共生を原理とする経済によって築かれる。

 サステナブルデザイン活動
 の行動計画

われわれは、実現すべきサステナブルな社会を具体的に構想し、その視座に立って現在を振り返ること(バックキャスティング)によって目的地にいたる道程(ロードマップ)を確認する。その上で立案する行動計画に沿ってあらゆるデザイン活動の方向性を定める。

 サステナブルデザイン活動
 の遂行

サステナブルな社会の実現に向けたデザイン活動は継続的に行われなければならない。
また、その実行に当たっては、個々の企業や団体の利益のためのデザイン業務が障害とならないよう、またその行動計画の遂行を遅らせることがないよう心がけなければならない

 エコデザインの実施

現存する製品、施設、システム、サービス等は、そのライフサイクルを通じた資源・エネルギーの消費を極力抑えることによって環境効率を高め、地球環境に対する負荷を最小限にとどめるよう改善する(エコデザイン)とともに、社会のサステナビリティを高める方向に少しでも近づけるようリ・デザインを試みる。

 関連領域との協同

サステナブルな社会の実現に向けてのプロジェクトにおいては、従来の専門領域が単独で遂行できることは何もない。われわれはあらゆる枠組みを越え、いかなる関連領域とも協同してこれに取り組むことを躊躇しない。

 サステナブルデザイン教育

デザイン教育の柱にサステナビリティの理念を導入し、従来の職能的専門化教育に代わる統合的デザイン教育プログラムを開発する必要がある。

 次世代の参加

サステナブルな社会の実現を目指すプロジェクトにおいては常に次世代の主体的で積極的な参加を求め、対話を繰り返す必要がある。

 

 

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